ANONECHO

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切って2日~3日目の爪が好き/最近クリアしたゲームの話

 作って2日目のカレーがうまい、という理論よくわからない。

 

 できたてのカレーよりも、一度はヒエッヒエのヌトッヌトに固まった奴を、わざわざ温めなおしたほうがうまいという理論。たとえ真実だとしても、なんかイメージ的に受け入れられない。ネウロのシックスも、一度折り目のついた鉄板は二度と元には戻れないって言ってたし、カレーも温めなおす過程で失われてしまうもののほうが多いように感じてしまう。

 

 切って2日目の爪がちょうどいい、ならわかる。

 

 爪切った直後って、たしかに指先はスッキリするんだけど、背中かいても気持ちよくないし、シールとか上手くはがせなくて「んああああああ」ってなる。パン祭を控えたこのシーズンには致命的。攻守ともに万全とはいえない。

 

 でも一晩寝ると、明らかに「馴染んだ」感じがある。昨日までは指先に「乗っかっている」という感じだった爪の一枚一枚が、確かな自分の肉体として、意識の行き届いた状態になる。鼻毛もめちゃめちゃ抜ける。

 

 あまり理解された試しがないんだけど、俺は切った直後の爪より、2日目~3日目くらいの爪が好き。

 

 話かわって、こないだプレステ4の『ルフランの地下迷宮と魔女の旅団』というRPGをクリアした。あまり話題にあがってこないゲームで、遊ぶタイミングを逃していたんだけど、まあゲームを遊ぶのに早いも遅いもないだろうということで、気まぐれに触ってみた。

 

 これが、めちゃめちゃ面白かった。

 

 ウィザードリィとか世界樹みたいなキャラメイク式3DダンジョンRPGなんだが、そうしたジャンルでは薄くなりがちなストーリー部分にガッツリ力を入れていて(なおかつロールプレイの要素へのリスペクトもちゃんとしてる)、エンディングは号泣してしまった。

 

 主人公は名もなき人間の魂なんだけど、なんか彷徨ってるところをふん掴まえられて、一冊の魔術書の中にぶちこまれてしまう。本の持ち主はクッソ性格の悪い魔女で、「言うこと聞かなきゃ燃やすぞ」って脅されながら、召喚した兵隊を率いてダンジョンを攻略していく。理不尽の極みみたいなストーリーなんだが、魔女が巨乳だから問題ない。

 

 斬新なシステムが多くて、最大40人のパーティーを組めたり、ダンジョンの壁をぶっこわしてショートカットできたり、これまでのダンジョンRPGには飽きてしまった人でも楽しめる作りになってる。あと、エロい敵とか臭そうな敵が多いのも楽しい。

 

 逆に、キャラクターのカスタマイズ要素はどちらかといえばシンプルで、「転生(転職)したらレベルが1になる代わりにスキルとステータスの一部を持ち越せる」みたいな王道のやつ。

 

 だからキャラクターを強化しようとすると、必然的に転生システムに手を出さなきゃいけなくなるんだけど、やっぱりレベル99まで育てたキャラをレベル1に戻すのはちょっと抵抗があるんだよね。

 

 もちろんレベルを上げ直せば転生前より強いキャラができあがるんだけど、まともに戦えるようになるまでは、いままでできていたことがまともにできないもどかしさみたいなものを感じてしまう。なんだろう。この既視感。

 

 ああ、これ爪切りといっしょだ。

 

 転生したてのレベル1の爪よりも、ちょっと強くなってパーティーの中で役割を全うできるようになってきたくらいの爪が好き。それ以上成長すると、「そろそろ伸びすぎかな?」って状態がやってくるわけだけど、でもレベル1状態のもどかしさを知っているから、ギリギリの状態まで爪切りをためらってしまう。

 

 たまに小指の爪だけめっちゃ伸ばしてるオッサンがいるけど、あれは「パーティー全員を一度に転生させちゃうと戦えなくなるから、ひとりだけレベル99のキャラを残しとこっかな~」みたいな気持ちなんだろうか。知らんけど。

 

 知らんけど。